摩天楼を夢みての作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「摩天楼を夢みて」に投稿された感想・評価

原作は戯曲で、舞台演劇を見てるみたいな映画。とてもシンプル。こういうガチンコ会話劇って大好き!
ただ邦題はイメージ違う。誰も摩天楼を夢みてないし。もっとセコい話。

不動産会社の支店で働く営業マンたち。
会社に大いに不満を抱え、一方でプライドもすこぶる高い彼らは、ずーっと愚痴ってるし口喧嘩ばっかしてる。
ストーリーは、とにかく地味で苦くて切ない。

この地味な話の映画化に、オスカー俳優4名含むおじさん俳優たちが集結!彼らのしゃべくり芸と顔芸で、ハラハラの心理劇として魅せる。
クレジットのトップはアルパチーノですが、実質ジャックレモンが主役。このレモンおじいちゃんが、ま〜〜アルパチの上をいく口の悪さで最高!
(ちなみにFu**は137回出てくるらしい)
他の俳優陣もみんな上手いし、役柄としてだけでなく、俳優本人のプライドも火花を散らしてそう。

あとBGMのジャズや電車の音や土砂降りの雨が、畳み掛けるようなセリフの応酬と、とてもよく合う。
ayaka

ayakaの感想・評価

2.5
📖 ★☆☆☆☆
🤣 ★☆☆☆☆
😢 ★☆☆☆☆
😱 ★☆☆☆☆
🤩 ☆☆☆☆☆
💏 ☆☆☆☆☆
sy

syの感想・評価

4.1
なんだこの脚本は!そしてキャスティングも。とんでもなく面白い作品

街の不動産屋の営業所を舞台に、たった2日間の出来事を描いただけの映画なのだが、それ以上のものである

とにかく、人間模様だけでここまで面白く脚本を書くのは、すごいの一言。まさに脚本のお手本みたいな作品である。しかもいずれも主役級の名優たちがそろって演じている。誰がこの配役を考えたのか。それぞれが強烈な個性を放つ。とにかく一度観てください

それにしても、ジャック・レモンが演じると、悪役であっても同情してしまう。これは彼の持つ独特の雰囲気によるものなのだろうか

ケヴィン・スペイシーの”Now will you go to lunch? Go to lunch. WILL you GO to LUNCH?!”のくだりも最高。このシーンは映画史に残るものだ

デューク・エリントン他、バックに流れる音楽も心地よい。とても不動産屋には合わないのだが
ホラー小説家の平山夢明氏おすすめ映画。アレックス・ボールドウィンのセリフ「お前の車は韓国製だが、俺の車は7万ドルのBMWだ」「俺のはめてる腕時計はお前の年収より高い」が聞きたくて鑑賞した映画。

ピューリッツァ賞受賞の戯曲を映画化したそうで、濃密な人間ドラマでした。終始会話劇。レンタルしたDVDに日本語吹き替えが収録されていないことが悔やまれます。

この映画はアメリカでセールスマンの企業研修に使われているそうで、「みんなジャック・レモンになるな。アレックス・ボールドウィンになれ!」と奮起させられるそうです。まるで『ウォール街』みたいに。

営業成績が全ての世界。契約を獲ってくると言動が横柄になり、反面、成績の良くない従業員は愚痴ばかりで、支店長にペコペコ頭を下げてネタを懇願する。このドラマは人間の醜悪さをあぶり出していて、時に滑稽でもあり、場合によって恐ろしさも垣間見える。彼らの仕事はほとんど詐欺まがい。なんだか猿山のマウンティングのようで、所詮人間も猿みたいなもんか、と。
親分

親分の感想・評価

3.2
22才〜30才まで ひたすらセールスマンやってたっけ。
おもっきし自慢だが、その8年間 ずっとトップセールスマンを走り続けた。
塾の勧誘、子供の教材、布団、ソーラー、印鑑、消化器、、、
それこそ全盛期は5社くらい掛け持ちでやってたっけ。
ヒラから始まって 主任 係長 課長 ... と出世するにしたがって 個人の営業成績じゃなく営業所の成績で給料が決まるようになった。
給料も平均 月給200万くらいだった。
当時 自分の友達なんかは 月給 13万くらいなのに 200万!
はじめのうちは大満足だったさ。
けど次第に 疑問を感じはじめた。
営業所単位で億超え売ってるのに 200万?
アホらしくなってきて 30才で独立。

売れないヤツはクソだ!
そんなクソはクビだ!
そんなもん あたりまえの世界だった。

昔を思い出し 懐かしい気持ちで観たよ。
暮居

暮居の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から最後まで辛い。

主人公がずぶ濡れで夜中までセールスしてるのもつらいし、契約を取ったと滔々と自慢してるのもつらいし、あの流れでやり手の若造に実は尊敬してたと言われるのもつらい。娘のことを考えるとより一層キツい。
出来高制で残業手当も無いんだろう、クズネタを押し付けてサポ無しで無理を言うパワハラブラック過ぎる会社で働くこともつらいし、客に拒否られるのもつらい。自分でも就活んときに二桁社に断られた記憶がウッとくるので、セールスマン、特に大○建託みたいなとこに勤めてる人が見たら胃がやられて吐血するんではないか、いや逆に現実のほうがもっとアレなんだろうか。もうやだなんか別の明るいスプラッタコメディかなんかが見たい、助けてくれ。

台詞のテンポと音楽が最高。イイ台詞も多い。「状況も分からず話に口を出すな」は、ついうっかり要らぬ口を出しがちな自分としては格言としてガリガリと胸に刻みたい。エンドロールのアル・ジャロウによるアップテンポアレンジな「Blue skys」が物凄くカッコいいので助かりました。
ハタ恋

ハタ恋の感想・評価

5.0
利己的になるのが生き抜く鍵
R

Rの感想・評価

4.6
友人に猛プッシュされて内容ぜんぜん知らずに見たので、むちゃくちゃクールなジャズがオープニングでかかってて、おお!どんな渋いカッコいい話になるんだろ!と期待したら、見事に裏切られた笑 マネージャー1人と4人(全員40〜60代)の社員が勤めてる不動産会社の小さな支店に、本社から超やり手の若い重役(アレックボールドウィン)がやってきて、貴様らクソみたいな成績しか出してねぇ奴らがのうのうとコーヒーなんか飲みやがって、4人で競って1番売れたヤツがキャディラック、2番目がナイフ一式、それ以外はクビだ、このloserどもが!と散々口汚く罵り倒す。社員たちが1日にマネージャー(ケビンスペイシー)から与えられる顧客情報は、クソみたいなのが2件だけで、成績が良ければいい筋の顧客情報が与えられるのだが、そのためにはその2クソ/dayを契約に結びつけなければならない。なので、電話で、抽選当たりましたよ、とか、嘘をつきまくって、何とかしようとするのだが、ぜんぜんうまくいかない。グチグチグチグチひたすらグチを言ってる二人(エドハリスとアランアーキン)と、病院に娘を入れてるので医療費を稼がなければならないが全く契約取れない老齢のレーヴィン(ジャックレモン)、そして、中でも一番口が上手くて有能な嘘つきでデカイ契約を取ってるリッキー(アルパチーノ)、見てください、この豪華すぎるキャスト。彼らが火花散る演技でベラベラベラベラしゃべくりまくる最高の会話劇! を通して見る、営業職のエゲツなさ、クソさ、ツラさ、大変さ…。自分がいいと思ってないものを、いかにもいいモノであるかのように語り、そもそも興味がない相手に、下手に出たり、上から攻めたり、あの手この手で契約書にサインさせようとする、それだけで見てて痛々しいのに、いえーーーーい、契約とれたーーーってなったらヘエコラヘエコラしてたやつの態度が豹変して、HAHAHA!オレはほんとはやり手なんだよ、運がなかっただけなんだ、クソどもが!と一気に思い上がる。ところがどっこい、契約書にサインがされたからといって、それで確定したと思ったら大間違いなのがクーリングオフのおそろしいところ…という感じで、誇張も多分にあるだろうが、いかに営業職ってのが資本主義の競争社会の中でえげつない仕事になってしまってるかが、嫌になるくらいよく描かれてる。自分が売ってる商品が圧倒的な品質を誇っており、それに自分も自信があり、消費者の要求に合ってる、という理想は、そうそうあることではない。リッキーが、地獄は地上にある、とお客さんに言ってるその地獄は、まさに会社の事務所やら営業の現場やらにあるのだ。けど、それを呑み込まないと生存できないという現実。ホントに厳しい、ってか、とんでもない社会になってしまったもんです。その打撃を誰よりいちばん激しく食らう老齢のレモンの演技は、ホントにすばらしい。めちゃくちゃ下劣で嫌なヤツだけど、最後瞳に浮かぶ涙には心揺さぶられる。アルパチーノのどこにも本心なんてなさげな、お得意の大仰な演技も最高。最後のふたりのからみはホントにいたたまれない気持ちになる。終わりなき地獄で終わるエンディングも最高やし。マジ面白かった!!! てか、よく考えたら女がひとりたりとも画面に出てきてないような…100%男の映画やね。確かにこれはいろんな人に見せたくなる! 勧めてくれてありがとう、S君! あ、最後に、本編で一番好きなセリフを。ケビンスペイシーによる、Will you go to lunch? Go to lunch. WILL you GO to LUNCH? 最高っす!!!