ぐみちょこ

そして誰もいなくなったのぐみちょこのレビュー・感想・評価

そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)
4.0
日本ではタイトルが一人歩きしている印象なので調べてみたところ原作は小説、その後作者により戯曲化され数多くの映画やドラマ・舞台化もされておりこの1945年制作のアメリカオリジナル版は戯曲に最も近いとされている作品でした。
そんな訳で元の内容も知らないまま観たのですが構成がよく出来ていて面白かったです。

[ストーリー]自体はいたってシンプルで島に招待されたそれぞれ顔も名前も知らない10人の男女が童謡の歌に合わせて1人ずつ殺されていく。手がかりは招待主のオーエンという姿を現さない人物のみ。この中に犯人がいるー!というサスペンスものです。

犯人を示唆するヒントがところどころ散りばめられており、さらにミスリードを誘う展開が繰り広げられるので推理に挑む人も、騙されて観たい人も楽しめるんじゃないかと思う。
私は大オチの犯人自体は"ある予想の範囲内"まで解けていたのにピンポイントで当てられず外しました。悔しい〜

[ツッコミどころ]島に閉じ込められて殺人まで起こってるのにこの人たち呑気だな〜とか、一緒の場所に集まって寝ないのかとか、ラスト...あれ?

[結末]は想像と違っててビックリしましたがこれが戯曲版の終わり方だそうで。
「童謡の歌に沿って原作者本人がラストを書き直した版=オリジナルの童謡に忠実」なバージョンで、小説版が「タイトル通りのラスト(童謡を創作・改変)」みたいですね。ややこしい。

当然モノクロ映画なのですが、何が大変って色情報がないので余計誰が誰だか覚え辛いこと。画質も悪いので顔の特徴とか分かりづらいし、ただでさえでも純日本人だと名前と顔が一致するのに時間がかかる上、覚える前に人がバタバタ死んでいくっていう(^^;
結果的にそんなに覚えなくても楽しめるので神経質になる必要はないのですが、古い作品だけに今見るには集中力を蓄えて挑戦することをオススメします。