めしいらず

そして誰もいなくなったのめしいらずのレビュー・感想・評価

そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)
3.1
孤島の邸宅に集められた10人の男女の間でマザーグースの見立て通りに起こる連続殺人劇。そのタイトルと共にお馴染みのアガサ・クリスティー原作の最初の映画化。クレール作品だけに洗練されたユーモラスな見せ方が楽しい。疑心暗鬼に駆られた者たちによる互いの見張り合い覗き合いが一周回ってしまう場面の可笑しさ。それでも犯人が判らぬまま一人また一人と殺され減っていき緊張感が少しずつ高まっていくこのドラマの魅力だってちゃんとある。ラストのネタバラシへの筋運びは巧みだとは思うけれど原作の魅力を減じている印象。
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