あな

大いなる遺産のあなのレビュー・感想・評価

大いなる遺産(1998年製作の映画)
3.0
オリジナル作、原作を知らずに鑑賞。
やはりキュアロン監督は初期から映像にこだわっていたんだなと感じた。なにより前半が素晴らしい。特に画。淡い緑が強調されて美しい幻想的な世界観を漂わせていた。僕はそれだけでうっとりしたし、雰囲気を味わう映画とはこういうものなのかと実感した。それプラスの少年の淡いラブストーリー。キュンキュンした。しかし後半になると主人公の心境の変化を表しているのか画の雰囲気が薄くなっていた気がする。変わりに人間ドラマの要素が強くなってはいたが、主人公にしてもヒロインにしても人物像が薄かったため、なぜお互いがひかれていったのか、なぜそこで感情が揺れ動くのかがイマイチ納得できなかった。僕はロマンスよりもむしろロバート・デ・ニーロとのシーンのほうが感動した。
後半はダメだったみたいなことを述べたが、全体を通して美しい作品だった。良作!