すずき

ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクションのすずきのレビュー・感想・評価

3.4
バッグス・バニー他、ルーニー・トゥーンズのキャラクターが人間と共存する世界。
ワーナー・ブラザーズのコメディ部長ケイトは、看板番組「ルーニー・トゥーンズ」テコ入れの為に、ダフィー・ダックをクビにする。
怒ったダフィーはスタントマン志望の警備員DJを巻き添えにして大暴れ、2人はワーナーを追い出された。
DJの家に居着くダフィーだが、DJの父親はなんとスーパースパイ!
DJはそんな父親から、助けを求める電話を受ける。
かくして、DJは巨大な陰謀から父を助けるため、ダフィーと共にラスベガスへと向かうのだった…

実写とアニメの融合映画で、監督は「グレムリン」のジョー・ダンテ。
ルーニー・トゥーンズのバイオレンスに満ちたブラックな笑いと、オタク監督ジョー・ダンテのやりたい放題パロディの合わせ技!
映画・漫画パロディがかなり多くて、ワーナーが権利を持つキャラクターはそのまま登場してたり…(スクービー・ドゥー、バットマンなど)
劇中エリア52で研究される宇宙人も、どこかで見た事あるレトロ宇宙人ばかりで、ロボットは「禁断の惑星」のロビー。
ジョー・ダンテに好き勝手やらせた結果がコレだよ!
脚本はメチャクチャなんだけど、それも本編内でネタにするメタな視点もジョー・ダンテっぽい。

アニメ部分もルーニー・トゥーンズのノリそのまんまで、ダフィーがバラバラにされたりペシャンコにされたり溶かされたり…
あいつらカモ(ダフィー)相手だと何やってもいいと思ってやがる!
ロードランナー(学名 ハシリヤス スピーディヤス)とコヨーテ(学名 ニククッテガッツキウス)や、トゥイーティーとシルベスター、ヨセミテ・サムなど、お馴染みのキャラもお馴染みのネタを引っさげて登場!
劇中に表示される英語部分を日本語字幕表示せずに、いちいちナレーターが読み上げてくれるのもアニメのノリそのまんま。

吹き替え声優も私の世代にはお馴染みの声で満足。
実写部分の吹き替えも含め、全員実力派揃いのいい吹き替え。
「どったの~、センセイ?」はやっぱ山口勝平がイイね!私より上の世代だと富山敬派?

いつも余裕綽々のバッグスと、クズで欲張りな3枚目ダフィー。
でも、根底では互いがそれぞれの立ち位置をリスペクトしあってる、ダフィーとバッグスの関係っていいよね…