ポップな女

存在の耐えられない軽さのポップな女のレビュー・感想・評価

存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)
4.0
「あなたが好き 通俗とは正反対の人だもの」

“The unbelievable lightness of being” 「存在の耐えられない軽さ」
素敵な邦題だなあと思う。何ヶ月もかけて読んだクンデラの小説の印象よりもどこか愉快で、暗い生活の中での希望が際立つような面白さがあった。
ソ連に支配される生活の中で人々のデモ行進や群衆の叫びがとても生々しい。生きることと快楽を求めること、自らの孤独と寄り添いながら生きている人間のさま。プラハの春。アンナカレーニナ、オイディプス。キッチュ。サビーナがとても魅力的だった。