ほーく

スパイダーマンのほーくのレビュー・感想・評価

スパイダーマン(2002年製作の映画)
3.5
【米国漫画】
アメコミね

邦題「スパイダー・マン」
原題「Spider Man」

評者 ほーく  
評価  3
ひとこと しなやかでスピード感あるアクションには、にんまり

<コメント>
 アメコミの雄、「スパイダーマン」が満を持しての登場である。飛躍的な進化を遂げるCG技術と成熟してきたその演出方法。これらが、実写困難であった「スパイダーマン」の特性を表現できるようになった立役者である。先行したアメコミヒーロー映画(実写)と言えば、「バットマン」、「X-メン」だが、どちらも内面描写重視の傾向があった。それは、やはり時代の要請であり、脳天気な超人は歓迎されないということを意味する。今回の「スパイダーマン」もその例にもれず、そういった側面を付帯している。個人的には、その風潮は時代性という指針であり、排除する必要はないと思うが、やはりその内面の背景が安直すぎておりかなり食傷気味である。そのあたりは、やはり「バットマン・リターンズ」が出色であろう。
 さて、妙にカルト的な人気がある監督のサム・ライミだが、今回はあまりムチャはしていない。分かりやすいアメコミをエンターテイメント重視で仕上げたところに彼の安定感を感じる。クセのある過去作品は、まあ興味がある方はどうぞといったところ。
 主演のトビー・マグワイアは、マイケル・J・フォックス@「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のごとく、童顔を武器にいけしゃあしゃあと高校生を演じ、ステレオタイプな等身大ヒーローという厳格なオーダーをそつなくこなしている。
 今回の悪役は、愛すべきウィレム・デフォー様。その神経質そうな容貌を存分に活かし、見事なヒールを体現。最近、いいひと役や地味な役が多かっただけにうれしい限り。
 その他の方々は、まあステレオタイプに働いていらっしゃったようです。
 とにかく、圧巻であるのはスパイダーアクション。壁を伝う姿はちょっと情けないが、ワイヤーならぬスパイダーズ・スレッドの使い方は出色。そして、あの着地ポーズ。なんか、違う動物を彷彿させるんですがそれは気のせいでしょうか?サム
ほーく

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