大いなる力には大いなる責任が伴う。
アメリカの傲慢さを体現したような言葉で、僕は嫌いだが、この映画に落とし込んだ時、名言になる。
映画は傑作になる。
そもそも、女に夢中になっている最中に偶然蜘蛛に噛まれて得ただけの能力に、いったい何の責任を伴うと言うのか？
と思うのだが、拒否感を持っていても、やり方が上手いから、なかなか否定出来ない。
展開が早く、すぐに引き込まれる。
見せ方がとにかく上手い。
鏡を使ったグリーンゴブリンとノーマンの会話。この映画で１番痺れた。
ウィレム・デフォーの演技力をフルに使いこなす演出には、ただただ驚く。
スパイダーマンの軽口があればもっと良かったし、日々進歩している撮影技術を考えれば、この映画も古さを感じてしまうところはあった。
しかし、テーマがどっしりしているのが１番の強み。
大いなる力には大いなる責任が伴う。
