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スパイダーマンのhayatoSのレビュー・感想・評価

スパイダーマン(2002年製作の映画)
3.8
どこにでもいる典型的なダメダメ男が、ある日クモに噛まれてスーパーパワーを手に入れ、伯父が泥棒に殺されたのをきっかけに町中の悪党を懲らしめる話。
演技がうまかった。
役一人一人の心理描写が細やかで、とくにノーマンが出てくる場面では、彼がどれだけ心の中でもう一人の自分と葛藤しているのかが伝わってきた。
意外と名言が多かった気がします。
「必死になって戦っても、結局最後には愛する人が傷つく」
やはり、何かと戦うとなると何らかの形で誰か愛する人、大切な人を傷つけてしまう。
そう思いました。とても深かったです。
あと、「僕には関係ない話だね。」
これはこの映画においてかなり重要なセリフとなっています。
このセリフを言ったあと、伯父が泥棒に殺されてしまいます。
このことがあったからこそ、スパイダーマンはヒーローになったのではないのでしょうか。
自分の身の回りのこと、そして今この瞬間どこかで起こっていることも自分や、自分の周りの人に何らかの関係性があるということ。
この「僕には関係のない話だね」
はとても教訓になりました。
そして、何と言ってもこのセリフでしょう。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
もし、自分が今なんでも思い通りにできると考えてみてください。
もしそんな能力があったとして、自分がやった事で誰かを困らせてしまったり、傷つけてしまったら、あなたは責任がとれますか?
上記のセリフの通り、大いなる力には、それに対する責任が伴います。
なので、大いなる力をもっている人ほど、力を使うのを抑えなければならないのです。
もし何か起こったときに、責任がとれないから。
このセリフは劇中に何回も出てきます。
まさしくこの映画のテーマといってもいいでしょう。
最高の名言です。
もし、自分がスパイダーマンになれたとしても、パワーは慎重に使おう。
ひょっとしたら、誰かを傷つけてしまうかもしれないから。
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