WOWOW特集にて録画視聴
その内容から殆ど放映されてこなかった作品
日本の戦争映画のなかでも兵士10万、民間人15万が犠牲になった沖縄戦は様々な政治的理由にてテーマにしにくいなかで、本作は沖縄戦を民間人目線と政府目線、現地の司令官、軍、沖縄戦に参加した高級参謀ら様々な視点から群像劇的に描かれた珍しい作品
小林桂樹、丹波哲郎が現地司令官、仲代達矢が高級参謀、神山繁が県知事、加山雄三、岸田森が軍医、田中邦衛が民間人の散髪屋、大空真由美、酒井和歌子らが看護士、民間人を熱演
戦闘シーンはとても生々しい、また米軍のヘタな日本語での降伏勧告もえげつない、、、
ギリギリの状況のなかで死ぬことを選択するもの、生かされたものに別れて行く
この戦いで沖縄を失った爪痕は今も強く残る
本当に辛い内容ながら、明るい民族音楽を短調にして物悲しく変換したBGMは秀逸
何よりこのテーマを本気で映画化したことに敬意を評する