しゅん

ブリティッシュ・サウンズのしゅんのレビュー・感想・評価

ブリティッシュ・サウンズ(1969年製作の映画)
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ゴダール映画のお茶目さが炸裂。ユニオンジャックを突き破る手、陰部とフェミニズム、排外主義者の空きっ歯男(「インド人の人権など知るか、勝手に飢えてろ」あたりがヤバめ)、ビートルズの替え歌「You say USA, I say MAO(毛)」。大真面目であると同時に思い切りふざけてる。血にまみれた腕はゴダール自身のもので、血糊ではなくわざわざ切り刻んだそう。何だよその逸話、マニック・ストリート・プリーチャーズかよ。4 REALかよ。

子供に共産党宣言を復唱させたり、イングランドの街頭映像に合わせて「Unite…」「Strike…」と囁いたりする声の使い方はエロティック。工場のカメラ低速横移動の際の騒音は音だけ聴いたら完全にインダストリアルですね。スログリかマウリツィオ・ビアンキか。
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