トランスマスター

ムトゥ 踊るマハラジャのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)
4.0
2回目の視聴

インドで、[梅宮辰夫]は、モテモテのはず。

大富豪の一番人気の使用人ムトゥが、主人と芝居鑑賞の日々。そこで親戚との結婚を勧める母親の努力もむなしく舞台女優に恋をした主人の求愛から、ドタバタのマサラムービーワールドに展開していくお話です。

◆良い点/注目ポイント
・ラジニーカーントのカメラ目線で、熱唱しながらのウィンクで笑顔など笑うツボが多数満載。タオルを首にかけるだけで3カット効果音付きなど無駄が多いところもご愛嬌。
・怒りに燃えたラジニーカーントの目は、まつ毛も長くまるでケンシロウのようです。強さも無双で、相手に触らず倒す殺陣は、クンフーというより気功の領域です。
・借金取りとの[馬車チェイス]では、『ベンハー』に出てくるような紀元前カスタム仕様の馬車が、藁に触るだけで、御者が飛び降りるという怪現象に閉口します。
・ヒロインのミーナは、最初女優としては、物凄い違和感が有りますが、繰り返されるダンスシーンとクンフー映画のような痴話喧嘩→恋愛シーンに魅了されてしまい。昭和の髪型、二の腕プルプル、お腹ポヨポヨも含めて惚れてしまいました。歌も上手です。
・『バーフバリ』でも共通しますが歌の歌詞が、面白いし、結構深いところも見所です。
・世界観としてはヒンズー教の世界観ですが、行動の随所に仏教のエッセンスが詰まっています。

◆改善点
・ダンスシーンは、嫌いじゃないのですが壁の色と洋服の色を揃えるダンスシーンは、お色直しやり過ぎで長いです。

◆総括
・日本のマサラムービーの火付け役として有名な作品です。『3idiotrs』や『pk』よりもコテコテのインドを体感してください。
またボリウッドムービーの時もそうですが、軽快な音楽によりチキンカレーとナンとマンゴーラッシーの事が頭から離れなくなるので事前に食べておきましょう。ちなみに私は、その教訓を活かして事前にチキンカレーAセットを食べた直後に鑑賞しています^ - ^。