1971年製作。 アレクセイ・ゲルマン監督の長編デビュー作品。
原作は、監督の父である作家ユーリー・ゲルマンの小説「"祝新年"作戦」。検閲により上映禁止処分を受け、1986年までの15年間公開されなかった。
舞台は1942年で、ドイツの占領下におけるパルチザンの抵抗を描いた作品。一度はドイツ軍に協力していた男がパルチザンに捉えられて、協力を誓うけど中々信用されないお話。
初のゲルマン監督作品だったのだが、カネフスキー級の難解な作品を創造していたので、普通にストーリーもあるしエンターテイメントな戦闘シーンなどもあって驚いた。タルコフスキーの『僕の村は戦場だった』的な、観やすくて逆にビックリな作品。
モノクロで映し出される雪原の美しさとか、寡黙な主人公が醸し出す雰囲気、そしてサスペンス的な要素もある展開、そのどれもが素晴らしかった。