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大江戸五人男のhummingbirdのレビュー・感想・評価

大江戸五人男(1951年製作の映画)
3.7
横暴な旗本と対立する町人たちを描く。松竹30周年記念映画。

町人に阪妻、彼と対立する旗本の代表に歌右衛門。高橋貞二、花柳小菊、山田五十鈴、高峰三枝子…さらに東映の俳優がゲスト出演し、とても豪華。当時の歌舞伎スター(河原崎權三郎など)が皿屋敷を演じる場面も。

東映時代劇のような明朗さはあまりなく、この監督らしく、クライマックスに向けて重厚になる。

対立している阪妻と歌右衛門に心が通じ合ったり、侍に対する町人の気持ちを代弁していたりして、普通の時代劇とは違う内容。

映像はカメラワークがとても凝っている。ズームアウトなど、カメラが離れていく場面が多くて珍しい。全体的にこの監督独自のスタイルだと思う。
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