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赤胴鈴之助 一本足の魔人のmitakosamaのレビュー・感想・評価

赤胴鈴之助 一本足の魔人(1957年製作の映画)
3.0
赤胴鈴之助6作目。鬼面党編が終わり新規の物語で、一本足の魔人の率いる窃盗団の話。幕府転覆を狙う結社から怪盗集団に変わるね。
しかし義足の怪盗を称して「一本足」ってのは凄いネーミングだな。今じゃ絶対使えないよ。二人称も『おい!一本足!』って呼び名がそのまんまなんだもん。
で、怪盗に千葉周作から預かっていた将軍家から拝領した名刀を盗まれる。
さらにしのぶを火京物太夫と岳林坊に連れ去られてしまう。この2人が完全にコメディリリーフになってしまった。前作まではまた悪役のていを成していたのに。

一本足の武器が「人間を一瞬で溶かす銃」なんだ。おいおい、江戸時代末期に考えられないくらいの超兵器だな。

一本足に育てられた娘が、後に作詞家として大成する悠木圭子
。すげえ可愛い。この子が善悪なく育てられるけど。育ての親の悪事に気づいて改心するのがなかない良い。
あと、一本足の正体が意外な人物だってのも脚本的には面白いな。

しかし赤胴鈴之助1作目が1957年5月公開、6作目の今作が同年の12月だよ。約半年で6作、ほぼ月イチで一作を公開してるって、何たるハイペース!いかに赤胴がキラータイトルだったかがわかるな。
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