K5

SPACE BATTLESHIP ヤマトのK5のレビュー・感想・評価

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)
3.0
原作に当たるアニメは部分的な知識だけ持っている状態で鑑賞しました。

最初に抱いた感想は「思ったよりも良い作品なのでは?」です。
オリジナル要素を多く使っているものの、ヤマトがイスカンダルに向けて発進するシーンはなかなか良かったですし、その後のガミラスとの戦闘シーンなども迫力あるものになっていました。

中盤に入り「あー、邦画っぽい流れだなー」という感想を持ちました。
古代進と森雪がキスするシーンも「今までの流れでキスするのは何か早くない?」ってのが素直な感想でした。
このあたりでキスしとかないとラストが不自然になるので納得はしましたが。

終盤は露骨に「人の死による感情の揺さぶり」を出してきてるのが個人的にはあまり好きではないものの、納得感はあるかなと思いました。
ラストも納得はできるものでしたし、続編を作るつもりは無い感じだったのも好印象でした。

私の総合的な評価は「気になるところは多々あるものの映画としてはそれなりに出来が良い作品」です。
ほとんどの実写化映画が抱えている「映画向きでない原作を如何に映画として落とし込むか」という課題は、多少の無理はあるものの程よくオリジナル要素を入れることによってクリアできてると思います。
もう一度見たいかと言われると悩ましいところではあるのですが、決して悪い作品ではないと思います。
私は「宇宙戦艦ヤマト」という原作を深く知らないからそう言えるだけかもしれませんが…
K5

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