馮美梅

SPACE BATTLESHIP ヤマトの馮美梅のレビュー・感想・評価

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)
4.0
子供の頃、家族で観ていた「宇宙戦艦ヤマト」が実写となって甦りました。

午後7時近いからなのかどうかわからないけれど、観客の年齢層が…

普通こういう作品って、20代とかが好みそうな感じがしないでもないんだけど、このヤマト、私が観た劇場で見に来ていた客層が圧倒的に30代以降の人たちで、上は60-70歳代の人たちもいて、なんだかとても不思議な感じがしました(笑)

まぁ、私の年代の人間からすると、リアルでヤマトをTVで見ていた世代で、その時代って、家族みんなで見たという思い出があるからなのか、40代と思われる息子さんと、70歳代のお母さんというペアで見に来ている人などもいて、他の映画と少し客層の雰囲気も違いました(笑)

いやぁ~、沖田艦長メチャカッコ良かった!真田さんのあのニヒルな表情は素晴らしかった!徳川さんの最後は泣きそうになりました、島さんも良かったし、意外に佐渡先生も違和感を感じなかったんですよねぇ。

どうしても時間の関係もあるので、アニメの様な感じでは作れない部分もあっただろうけど、ヤマトの世界観はちゃんとあったように感じます。まぁガミラス星人とイスカンダルが「えっ?」と思ったりもしたけど、オリジナルメンバーが声をしていたり、なにより宮川先生の音楽がふんだんにアレンジされて使用されているだけで、もう、なんだか涙がこみ上げてきちゃっていました。

あと、土の中からヤマトがイスカンダルに向かい発進するシーンは思わずふと「男たちの大和」を思い出したり、波動砲のシーンも、私が記憶しているアニメのシーンと同じに感じ実写(VFXだけど)でこんなシーンを観ることができるなんて想像もしなかった。

アナライザーと古代のシーンはちょっぴり切なくなりましたね。

失う命もあれば、新たに生まれてくる命もあって、でもそれはいつの時代もそれを守るためと願って戦った人たちがいたから得られた平和と幸せなんだと。

失敗を恐れで踏み出せないで後悔するよりは、結果的にダメだったとしてもその一筋の希望にかけてみることって大切なことだと思うんですけどね。

この作品に携わった全ての人たちのヤマト愛に★を一つプラスして★4つ。
馮美梅

馮美梅