うめ

SPACE BATTLESHIP ヤマトのうめのレビュー・感想・評価

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)
3.0
スカッとするアクション
ときめくラブストーリー
ハラハラするサスペンス
爆笑のコメディ
シリアスなドラマ
なんかどれも今の気分にはピンとこない
そんな時ってありませんか?
軽く観れて
内容はそこそこでいいんだよな〜
ほぉ
ヤマトね…
詳しくは知らないし、特別な思い入れはないけど
キャストは豪華じゃないか
なんて作り手の皆さんには申し訳ない感じで観たわけです。


海外のような潤沢な資金はないので、映像やセットにケチをつけるつもりはないが…
結論!
すこぶる収まりが悪い。

日本人が大好きな味付けの「山崎貴」
ショートケーキのような
程よい甘さの安定した味わい
情感に訴えかける人間ドラマを作りあげることにかけては名パティシエだと思う。

かえって
往年のファン達の熱さが積み重なった「宇宙戦艦ヤマト」
濃厚なロマン溢れるキャラの作り出す旨味
長い年月をかけ思いが熟成されたコクのあるタレをともなった味わいたるや
老舗の鰻丼のようなボリューム感。
そんな骨太な作品に必要なのはパティシエではなかったんだろう。
終始、チグハグさが目立つ。

そして
違和感をさらに煽ってしまうキムタク…
完全になり切る必要はないにしても
もう少し世界観に溶け込む努力は必要でしょう。

その点
山崎努
西田敏行
高島礼子
緒形直人
のベテラン達はさすがだ。
似ている似ていないではなく、役をキチンと消化していると感じた。

波岡一喜
池内博之
斎藤工
中堅の奮闘も光る。

何をやっても文句は避けられない森雪役。
黒木メイサもそれなりには頑張ったんじゃないかな。

ヤマトに限らず
たくさんのファンを抱える名作を実写化するという、とんでもなく高いハードル。
企画した根性にちょっと加点です♪
うめ

うめ