たいてぃー

晩春のたいてぃーのレビュー・感想・評価

晩春(1949年製作の映画)
4.5
原節子さんの訃報を聞き、哀悼の意を込めて鑑賞した。紀子3部作の最初の作品。
和服、洋服、花嫁姿すべてが、華麗で美しい。父親の再婚話に対して、鋭い目付きで怒りを表す表情もどこか可愛らしい。
この作品では、気になったシーン、印象に残ったシーンが多く、列記する。
・一ちゃんやろうと娘を麻雀に誘うが、原稿がまだだとかわされ、憤慨する父
・おじさんが再婚したことに不潔と言う紀子
・ヤキモチ焼きは、切ったたくあんが繋がっていると言う紀子
・おちょくった、おいにゴムのりとののしられる紀子
・見合い相手はゲーリー・クーパーに似ていると言う叔母
・能楽堂でのシーン
・叔母が、がま口を拾うシーン
・熊太郎をくーちゃんと呼ぼうとする叔母(クーパーとの絡みか)
・京都の旅館での壺
・花嫁の紀子と父が出ていった後の部屋をぐるりと一周する叔母
・むいたりんごの皮が途切れ、ため息をつく父
まだまだ名シーンは多い。
壺のシーンは色々と説はあるが、紀子は父の嘘に気づいていて、それを言おうとしている、父は、それがイヤで寝たふりをしている、この辺りの心情を壺で表現したと言うのが私の説であるが、どうだろうか?もう一度観たら考えが変わるのか?うーん、とても深すぎる。