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晩春のssのレビュー・感想・評価

晩春(1949年製作の映画)
5.0
「結婚してすぐ幸せになれると思うのが間違っている。
幸せは待つんじゃなくて作り出す、新しい家族を作り上げることで幸せになれる」

じーーーん。
父の娘に対する愛情にもうね、涙なみだ…。

笠智衆さんが好きで、いつもほっこりしているんだけど、彼が醸し出す安心感というのが少し父に似ているからだと気付いた。

ちょっと前に父がホロ酔いで
「娘が幸せならどんな人と一緒になってもいいし、ダメになったり不幸せになったら戻ってくればいい。
そういう時に守るのが親の役目だからね」
なんてことをさらりと言ってジーンとしたのを思い出し、ちょっとだけ自分と重ね合わせてしまったもんだから、
もう、ね。

舞台も北鎌倉で、ご近所なもんだから年代は違うけれどぐんぐん私の中に入ってくる。
まぁ原節子と私を重ねあわせようなんて百万年早いんだけれど。
いや、早いという問題でもないんだけれど(笑)

「鶴岡八幡宮はどっち?」「昔からかい?」東西南北を指さすシーン

日本酒を熱燗でくいっとやるシーン

お客様をお見送りするときに三つ指ついてお見送りするシーン

なーんか毎日めまぐるしいなぁと反省しながら、とてもいいなと思うシーンばかり。

父の一世一代の嘘。

くぅぅ。泣かせるぜ。
たまんない。

2018/2/3
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