今のところ、小津映画の中では『東京物語』の次に好きな作品。
歳を重ねてこれがいちばん好きになるかもしれないし、はたまた、他の作品が上位にあがってくるかもしれない。
何にせよ、観るときの年齢によって見…
このレビューはネタバレを含みます
途中のアヤちゃんとの会話シーンとテンポがリアルでここまで線密に描けるの凄いなと思った。
「東京物語」、「お早う」のような日本人特有の価値観や文化的に根付いた共通点を描くのではなく、今回は時代的背景…
父を心配してお嫁に行かない紀子さんをお嫁に行かせる話でした。
天真爛漫で、笑顔が素敵な紀子さんが父の再婚を耳にし、すごく不機嫌な顔になります。それは、態度にも大きく出ていて。。。
てっきり服部さ…
一つ一つが丁寧に感じた。
今と違い、「嫁にやる」「嫁に貰う」
という時代のため今よりも子が離れたという感覚が際立つのだろう。
様々な観点で価値観が異なるが
根底にある親子の絆は、時代関係なく変わらな…
「幸せは待っているもんじゃなくって、やっぱり、自分たちで作り出すもんだよ」
連合国軍占領下に撮られた、「紀子三部作」の第一作目。
小津調と呼ばれる静的な魅せ方に惹き込まれる。
ただ時の流れに…
途中挟まれる能のシーンがかなり印象に残り、小津作品というのは要するに静寂な能の世界観をスクリーンに拡大したものなのだとふいに思った。
春の終わり、すべては過ぎゆき今は永遠に続かない。清廉な父と娘の姿…