なんでもない１日を、心の底から愛しいと感じられる特別な95分間。
そして特別な１日、特別な人生の記録といえるドキュメンタリー！
2010年7月24日というある１日に世界中で撮影され投稿された映像を繋いで作成された作品だ。
言うなれば人類、地球のホームビデオ。
Twitterなんかを見ていて思うのは、自分の１日には特別話題になるような事が起こらなくても、必ず日本に住んでいる誰か数人は面白いことや驚くべきことに出会っていて、毎日毎日それらが共有されていく面白さはネット特有の良さだということだ。
しかし誰もが生活している、生きている、人生を歩んでいるというリアルな実感はあまり持てないものかもしれない。
ある１日の間、朝は100人いれば100通りのベッドでそれぞれの目覚ましがある。それぞれの食事、ルーティーン、はじめて体験するなにか。朝から夜までそれぞれの日常、非日常。笑い、涙し、祈り、絶望し、誰かが死んで誰かが生まれてくる。
そんな当たり前の事が美しく、こんなにも素晴らしい。
世界中のどこかの他人の人生など普段は垣間見ることすら無いからこそなのか、親しみを感じて自然と笑顔になれる。
生きていること。いつか死ぬこと。
特別ではない当たり前のこと。
それだけのちっぽけな人生に美しさを感じられる私たちは幸せなのかもしれない。
明日もきっと朝日が眩しい。ただただそれだけ。
