Tig

ミッション:インポッシブル3のTigのレビュー・感想・評価

4.3
MIシリーズでレビューをしていなかった3を年越しに再鑑賞。観ないと内容を思い出せない自分のスペックの低さを呪いつつも、すっかりストーリーを忘れていた&初見時には映画及び俳優への関心があまりなかった事が功を奏し、まるで初めて観たかのような興奮を得る事が出来ました^_^;

J・J・エイブラムス監督による質実剛健かつアクションも見応え充分なMI3。wikiで1と2を足して割ったような作品という解説がありましたが言い得て妙な気がします。興行収入は2に満たなかったようですが、何気に名作だと思いました。

ファーストから立て続けに観たのですが、フィリップ・シーモア・ホフマンが出ていたなんて…といきなりの嬉しい誤算。サイモン・ペグも今作より参戦しているし、マギーQは美人だし、ジョナサン・リース=マイヤーズもフレッシュでキャストは個人的にはファースト以上に魅力的で文句なし。

ストーリーは、冒頭から捕らわれのイーサンとジュリアがデイヴィアンに脅されている衝撃的な幕開け。そこから時間軸を遡り本編スタート。
指導官となり婚約者とラブラブのイーサンがかつての教え子を救う為に半ば無理矢理任務に復帰させられます。すんでのところで教え子リンジーを救出するも敢え無く死亡。その後デイヴィアン捕獲の任務に就くイーサンですが、バチカンでチームで動きデイヴィアン捕獲任務に成功します。しかし連れ帰っている道中リンジーからのマイクロチップを解析すると局長とデイヴィアンが内通しているという驚愕の事実が判明、その矢先に敵の急襲を受け敢え無くデイヴィアンを逃してしまいます。ここから一気に形勢逆転。ジュリアを攫われたイーサンは48時間以内にラビットフットなるものを入手しなければ、ジュリアを殺すとデイヴィアンに脅され中国に飛びラビットフットを手に入れる為に奔走する羽目に。なんとか成功し、取引場所に行くのですが…

あまりダラダラ書いてもネタバレになってしまうので細かい点やラストの展開は割愛しますが、前半はあのオープニングと鬱展開がいきなり来るのでちょっとテンション下がる感じ。バチカンまでの流れが少し冗長な感じもあって鑑賞に耐えられるか不安がよぎりましたが、中盤から畳み掛けるようにテンポよく明朗に話が進むので観ていて小気味よさを感じました。又何といっても本作では結婚生活とエージェント業の両立の困難さを描いている点が前2作とは異なります。妻帯者となる事でのリスクやストレスを盛り込む事によってストーリーに厚みが増したように感じました。

2で地盤は出来ていたとはいえスパイ大作戦という伝統的な題材をMIという娯楽作品に昇華させたターニングポイントになる作品だと思います。次作へのつなぎの意味でも2でアクションに振れていた方向性を微調整して、キャッチーさと硬派なスパイ要素のバランスを確立させて上手くバトンを回したなあと思いました。