1と2は公開当時観ていて、1は緊迫感のある伝統的なスパイ映画を現代的に焼き直した感じが新鮮で好きでした。2は“なに！？ジョン・ウー！！”という感じで意気揚々と観るも、トム・クルーズの“俺見て”映画だった（と当時は思った）。
そして今作『Ⅲ』公開当時って、映画やトムのことをちゃんとわかってて追ってる人は別として、なんとなく世間一般も自分もトムに食傷気味だったかなと思います。前年公開の『宇宙戦争』はすごく好きだけどね。
そんでもって2018年夏、まぁ『フォールアウト』の前評判が凄いもんで、せっかくだからそのビッグウェーブを楽しむためにシリーズを観て予習しようと思った次第です。
今回初めて知ったんだけどこの映画、今や『スター・ウォーズ』と『スター・トレック』を牛耳るJ・J・エイブラムスの映画初監督作品なのか！ 驚くほど良くできてる。
バカバカしいくらい御都合主義のハイテクガジェットとわかっていながら、むしろそれを楽しんでしまう。英国系のスタイリッシュなスパイ映画とは違う気持ち良さがある。
オープニングにあのシーンを持ってきて、映画全体をサスペンスフルにするというのが巧い。ずっと怖いじゃん。
Sister Sledgeの"We Are Family"の皮肉な使い方がまたイイ！
スパイ大作戦にロメロにSWにスタトレにスピルバーグと…サイモン・ペグはただひたすらにボンクラの夢を叶えて行って、ボンクラから妬まれる役者人生を送っていくんだな。
