ぽち

20世紀少年<最終章> ぼくらの旗のぽちのレビュー・感想・評価

2.0
やはり心配したとおり広げた風呂敷を畳めず、ご都合主義のストーリーにこじ付けの謎解きで急降下してしまった。

一作目からどうやってオチを付けるのか心配になるぐらいに飛ばしていたが、やはりやっちまった感満載の最終章となっている。

突っこみだしたらキリがない状態。ラストのライブシーンでは演奏のリアリティの無さも手伝い凍りつく寒さ。そして蛇足のラスト10分。それタイムマシンじゃなくてヴァーチャルアトラクションでしょ。意味無いじゃん。

そして結局「ともだち」の動機も掘り下げがまったく無いので在り来たりなこじつけで終わっている。
8年かけた24巻の漫画だから構築できた世界感を、三本の映画で表現しきれなかったということだろう。

ただ、勢いだけはあるので今作から何かを汲み取ろうとか考えず、派手なシーンや意味の無いカッコつけシーンをボーと眺め、ストーリーや人間関係を観終わって頭で整理するなんて面倒な事もせず、数分で忘れてしまえば楽しめる作品。
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