なまくらウォッチメン

ザ・プレイヤーのなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)
4.3
主人公が起こした脚本家殺人事件をめぐるサスペンスから始まり、やがてハリウッドの陳腐なクリシェや制作背景を皮肉るメタ的な風刺コメディへとスライドしていく
冒頭の『黒い罠』オマージュやスター俳優陣を始め、ハリウッドの力を使いハリウッドを徹底的に皮肉る様が面白い

所々のオマージュやモチーフでさえ全てハリウッドへの風刺になる演出がニクい
ティム・ロビンス演じる主人公が終盤で悟る諦観が、どことなく自身が映画のキャラクターであることを自覚してるように見えるのも面白い