ザ・プレイヤー観賞。
90年代、"商業映画絶頂期のハリウッド映画"業界を斜め上から見たブラックユーモアで風刺した"ロバート・アルトマン"監督の群像劇。
冒頭のハリウッドスタジオの人々が繰り広げるオープニング8分間は、なんと"ワンカット"で撮影しており、思わず見入ってしまうばかりで、まさに"群像劇"といったところ。
主演は、"ショーシャンクの空に"でおなじみの"ティム・ロビンス"。
繊細な役のイメージが多いが、今作では丸フレームのサングラスにキザなダブルスーツで身を包んだ、常に余裕を見せる男の役どころで、全く真逆のイメージだが、非常に様になっていて、これまた脱帽するばかりである。
現代でも、90年代でも観客が"ハッピーエンド"しか受け入れられないのはいつの時代でも同じ。
この映画のキャッチコピーは、
"映画は能なしと殺人者によって作られる。"
であるが、これを"邦画風"に置き換えたら、
邦画は"漫画"と"コネ"によって作られる。
だろう。