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青い山脈のakrutmのレビュー・感想・評価

青い山脈(1963年製作の映画)
4.5
石坂洋次郎の青春小説である『青い山脈』の映画化は何度も行われているが、最も有名なのは原節子が女性教師・島崎雪子を演じた1949年版であろう。しかし、個人的には、この1963年版が気に入っていて、何度も繰り返し見ている。主演は新子と六助を演じた吉永小百合と浜田光夫という、当時の日活の看板コンビである。サユリストという造語が出来るほど、当時の吉永小百合はアイドル的な人気があったそうで、確かに魅力的。南田洋子、二谷英明、高橋英樹なども俳優たちの若い頃もとても新鮮である。役員会での左卜全も味わい深い。

しかしなんと言っても、この映画の見どころは島崎雪子を演じた芦川いづみ。こんな清楚で美しい女性がいるのかと、いつも思ってしまう。現在までの日本映画界で最も素敵な女優である。これが言いたくて、本レビューを書いているようなもの(笑)。本作でも古くさい考え方にとらわれない新世代の女性教師を見事に演じている。芦川いづみファンにとっては、彼女の魅力がいかんなく発揮されている見逃せない作品である。
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