えりみ

不夜城 SLEEPLESS TOWNのえりみのレビュー・感想・評価

不夜城 SLEEPLESS TOWN(1998年製作の映画)
4.5
まさかWOWOWで放送するとは。
当時、原作小説にハマり
馳星周作品はトーキョー・バビロンまではハードカバーを買い続けた
(今はきれいな写真の犬ブログばっかりチェックしてるけど)。
懐かしさこみ上げる90年代後半、
世紀末(20世紀ね)の匂いプンプン。
原作を読んでない人、
このつくりで理解出来る?

しょっぱなに作者が出演してるの、分かる?
多分作者の満足感を満たすための映画なんちゃうかなぁ。。。
たまに出張で行く位で
歌舞伎町で遊ぶなんか怖くて出来へんかった大阪時代、
この映画で小説の世界をイメージ補完出来てゾクゾクした記憶。
B'zの『The Wild Wind』をエンディング曲に持ってくるあたりも時代(大好き♪)。

この時代に
歌舞伎町や新宿ディープスポットでロケしてるってのがすごいな、と。
他の新宿が舞台の映画に必ず登場する
田口トモロヲが本作でも(一番マトモな役柄かも)w
他にも台湾のフィクサーを演じるのは鈴木清監督やったり、
上海マフィアのボスが著名な香港俳優やったり。
金城武と主人公の人物設定が似てるので、
ホンマ、台詞棒読みやなぁと思う部分が
無国籍感として相殺。
何より、
後に妻となる山本未來を
金城武と取り合う椎名桔平のキャラ立ちが見もの
(ただ私がイメージする呉 富春はこんなんちゃうかった)。

海外旅行者の観光スポットと化した今の街があんまりしっくりこない世代…にも
世界観が特殊過ぎておススメできへんなw
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