ただのアクション映画ではない。ベトナム帰還兵のPTSDを扱った深いテーマを持った作品だった。閉鎖的なアメリカの田舎町を舞台に繰り広げられる緊迫感のある戦いに目が離せなかった。リアリティのある体を張ったアクションシーンが素晴らしい。また演技に関しても素晴らしかった。シルベスター・スタローンの孤独を体現したかのような悲しみを湛えた目がストーリーに説得力をもたらしていたと思う。特にラストシーンのランボーの心の叫びには胸を打たれた。続編のイメージで単純な戦争アクションだと思っている人は是非観て欲しい。反戦映画の傑作。 (追記)原作小説の「一人だけの軍隊」も名作だ。保安官ティーズルが深く掘り下げられていてランボーとティーズルの二人の男の対決といった作品になっている。 機会があったら読んでみてほしい。
