たろさ

ランボーのたろさのレビュー・感想・評価

ランボー(1982年製作の映画)
4.5
硬派で骨太でシリアスな作品。「ランボーって半裸ハチマキのスタローンが叫びながら銃を乱射する映画でしょ」と思っている人は見た方がいい。印象がガラッと変わるはず。シリーズ1作品目にして至高。2作品目以降は、まぁ…、あれだけど。

あの保安官は、あまり語られることが無いけど映画史に残るレベルの悪役。理不尽な理由で逮捕するわ、取り調べでリンチするわ、自分のミスを認めようとしないわ、誰に対しても偉そうで憎たらしい意固地な職権乱用パワハラ上司。腹の立つ嫌な奴。

【豆知識】
原題は"First Blood"(先制攻撃と言う意味)。「ランボー」というタイトルは配給元の東宝東和によって改められ、後にスタローンもその恩義に感謝状を贈っている、というのは大嘘。僕もその嘘を信じていました。東宝東和が話を盛って宣伝しまくったせいで、この嘘が広まった。
そもそも日本以外の国でも「ランボー」というタイトルで公開している。スタローンの感謝状にはタイトル変更に関しての記載は一切ない。

【名セリフ】
"They drew first blood, not me."
「奴らが先に攻撃してきた。俺じゃない」

"Nothing is over! Nothing! You just don't turn it off! It wasn't my war! You asked me, I didn't ask you! And I did what I had to do to win! But somebody wouldn't let us win! And I come back to the world and I see all those maggots at the airport, protesting me, spitting. Calling me baby killer and all kinds of vile crap! Who are they to protest me, huh? Who are they? Unless they've been me and been there and know what the hell they're yelling about!"
「何も終わっちゃいない!何もだ!あんたは終わらせるなんてできないはずだ!俺の戦争じゃない!あんたが言ったんだ。俺じゃない。俺は戦争で勝つ為にやったんだ!誰かが邪魔をした!帰国したら空港にはウジ虫がいて抗議をしたり俺につばを吐きかけてきた。赤ん坊殺しやくそ野郎と俺のことを呼ぶ!奴らは何なんだ!戦場を知らない奴らが何をわめいているんだ!」
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