トトロイ

ランボーのトトロイのレビュー・感想・評価

ランボー(1982年製作の映画)
3.8
【最後まで観て、ランボーの魂の叫びを聞いて!】

超有名アクションシリーズの第1作目。
予想以上に深くて、考えさせられる映画でしたね。
2作目がそうだった所為か、なんか勝手に『ダイハード』みたいなゴリゴリのアクションを想像してましたが、これほど社会派だったとは……。
結構、感動しました。

最後まで観ると良い映画だと思えるのですが、正直それまではかなり微妙です。警官に不当に逮捕され、拷問されたランボーは、一人で山に逃げ、ここから警察とランボーの戦いが始まるのですが、この警官共が揃いも揃ってアホばっかり。
自分で拷問したランボーに返り討ちにあって、逆ギレして、命令無視して撃ちまくって、勝手にヘリから落ちて死んだりします。この辺は、ちょっと目茶苦茶すぎて笑ってしまいますね。

「犬の仇だ、殺しちまえ〜!」はないだろ!

勝手に因縁つけて追いかけてくるような雑魚警官をランボーは殺さないので、スタローン主演の他のアクション映画に比べると、アクション要素も控えめだと思います。

それでもこの映画が名作と言われる所以は、やはり最後の10分間ですね。
不毛な戦いを繰り広げたランボーが、上官へ自らの心情をぶつけるあの場面は、『ロッキー』の「エイドリア〜ン!」に次ぐ、スタローンの名場面だと思います。
凄く良かった……。
ベトナム帰還兵の苦悩を代弁するかのような魂の籠もったセリフの数々に、心震えました。
最後のシーンを観た後に、オープニングでの友人との再会を心待ちにするランボーの笑顔を思い出すと…胸が痛いです……。

原題も『ランボー』じゃなくて、本当は『FIRST BLOOD』なので、2以降は全く別の作品になっているのかなとも思いますね。
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