今年にはシリーズ5作目「ラスト・ブラッド」が公開された、ランボーシリーズの第一作目。
・あらすじ
ベトナム戦争帰還兵、ジョン・ランボー。彼は戦友を訪ねとある田舎町に赴くが、戦友は化学兵器の後遺症で既に亡くなっていた。食事する為に街へ入ったランボーに、保安官は偏見から高圧的な態度で街から追い出す。しかしランボーは戻ろうとしたため、浮浪罪とサバイバルナイフ所持で逮捕される。そして、警官たちはランボーに酷い仕打ちをしていく…。
・感想など
今作は、当時のベトナム帰還兵への差別・偏見や、戦争により心に深い傷を負った兵士を描いた反戦映画です。
特にラストのトラウトマン大佐とのセリフは、映画史に残る名シーン。打ち解け合った戦友を目の前で奪われる。それも、たった一人の子供に。どれだけの傷を負うのか。私たちには想像できないほどの恐怖、無念、怒り。ランボーの涙ながらの言葉に、私も涙が流れました。
戦争で勝った国にも裏側には、生きたまま囚われた兵士がいる。英雄と呼ばれても、そこには一人の人間がいる。心の傷は癒えることなく、彼らを蝕み続ける。
アクションは勿論の事、考えさせられる一作。
