きゅうげん

ジム・キャリーのエースにおまかせ/エース・ベンチュラ2のきゅうげんのレビュー・感想・評価

4.1
なんと天才のなかの天才、ポール・トーマス・アンダーソン監督が1990年代のおすすめ映画で本作をあげてたので鑑賞。
ジム・キャリーのブランドも板についてきて、またそのギャグセンスも地に足ついてきた感じです。下ネタも小学生ぐらいだった前作から中高生へ成長。アイロニカルなユーモアもナイス。

なにより嬉しいのは、アドベンチャー映画としてのクオリティ。
お笑いのためジャンルのパロディ化に終始するのではなく、アフリカ大陸を舞台にした往年の“自然讃歌”系映画や『インディー・ジョーンズ』的な冒険活劇らしさなど、ギャグを散りばめながらもインスパイア元の精神性へ肉薄する真摯さがあります。画づくりも意欲的。
それでいて、しょーもないオチがつくんですから……(褒めてる)。
あと「シカカ!」のシーン最高すぎる。