オーウェン

ブタがいた教室のオーウェンのレビュー・感想・評価

ブタがいた教室(2008年製作の映画)
2.4
ディスカッションは普通に考えても答えが100%なんてのはあり得ない。
だからこそとことん議論を繰り返し、納得できる選択肢を出していく。
その中で民主主義なのだから最終的に多数決という導きが出される。

この映画もそうで1年かけて育てたブタをどうするかとなる。
命の大切さを訴えかける部分だが、本音は飼ったことによる当事者たちの責任の問題ではないだろうか?

ペットを飼うにはきちんと責任を持って世話しなければならない。
そのことを子供たちは知りえたのではないか。

討論の場では作られたセリフはないと思いたいが、明らかに浮いている一人の女の子の存在は少し引っ掛かりが残る。
個人的には飼っていれば愛情が湧くのは当然だが、いつかくる別れの意味をもっと問いただして欲しかったとは思う。

映画としてではなくドキュメントとしても通じるので、その意味では映画の評価は低い。
だがこれをきっかけにディスカッションを促す意味としては存在価値はある。
オーウェン

オーウェン