2021年4月1日
『ベニスに死す』 1971年イタリア・フランス制作
監督、ルキノ・ヴィスコンティ。
この監督さんの『山猫』が良かった。
イタリア、ベニス。
アッシェンバッハ(ダーグ・ボガード)は老作曲家。
静養のために、ベニスのホテルに宿泊。
同じホテルに泊まっている美少年タージオ
(ビョルン・アンドレセン)に心惹かれる。
しかし、ベニスは疫病が流行していて、街中は
消毒をしている時だった。
ビョルン・アンドレセンが美しい💛
本当に美少年!!!
今でも存命で、最近では『ミッド・サマー』の映画に
出演なさっているとのこと。
どの役?と調べると、白髪の髭のあるお爺さんの役。
そういえば、いたな!と思い当たる。
只今、66歳。
少年に恋をするアッシェンバッハが憐れでもある。
列車に乗ろうとしてやめて、ホテルに戻る時の
アッシェンバッハの嬉しそうな様子が、うまく表現
出来ている。
次第に思い詰めて、タージオばかり見つめ、
その姿を追い求め、妄想していく。
若作りをして、髪を染めて、その染料が落ちて流れて
顔に黒い筋を作る・・・
ダーグ・ボガードさんが心情を細かく表現。
対するビョルン・アンドレセンさんは、セリフはないが、
美少年っぷりをみずみずしくフレッシュに演じている。
美少年っぷりをたっぷりと堪能する映画。
観ている此方も、アッシェンバッハの気持ちになっていく。