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ベニスに死すのSAZのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
4.4
トマス・マンの名作。何回見てもいい。ただ長い。これよりいい恋愛映画はそうそうないと思えるレベル。若さと老いと恋の話。ひたすらアンドレン・ビョルンセンが美しい。また、もうおじいちゃんとも言えるような老作曲家が若さを求めて美容院で化粧までしてもらう、あの鬼気迫った恋心の描写がクレイジーでよい。また、ビョルンセンが演技が下手なのも、かえって老作曲家の惨めさが際立ってよい。また、一度も少年に声をかけておらず、全てを視線で語らせるというテクも必見。
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