すとんこ

ベニスに死すのすとんこのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
3.5
ベニスにやって来た作曲家のオジサンが美少年に一目惚れ、自身に秘められた乙女心が覚醒するって話☆

一人のくせにやたら手荷物の多い高慢チキな態度のオジサン、ホテルに着くやいなや、寝込んでしまいます。なんで?

ホテルで見かけた美少年に秒殺で心奪われるオジサン。なにかと付け回すようになります。
物陰に隠れながら美少年をストーキングするピーピングオジサン。
どうしようもない気持ちで、オジサンの心は千々に乱れます。

化粧までしてどうにか美少年の心を惹きたいオジサン。
美少年に突き刺さらんばかりの熱い眼差しを送り続け、唐突に死亡するオジサン!なんで??

文学ってムズかしい・・・
「太陽がいっぱい」にも通じる″ホモ愛″の背徳感と純粋さが描かれます。
どうにもならない思いに心の平穏を保てないオジサンの姿が、滑稽でもあり、哀愁を感じる一本(* ̄ー ̄)☆
すとんこ

すとんこ