ベニスに死すの作品情報・感想・評価

「ベニスに死す」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

フィルマの住人になり、御三方のフォロワーさんの素晴らしいレビューを読まなければ、きっとスルーしていたであろう作品。単純に映画は好きだけど、その好みにも相当な偏りがあり、無意識に避けてきたカテゴリーの中のひとつとでも言いましょうか。そこに今回、思いきって飛びこんでみました。

結果、自分でも驚いたことに…細胞の片隅にほんの少しだけ眠っていた説明のつかない感性が、目を覚ましたようです。以前の自分なら退屈という言葉で片付けてしまっていたであろう、この作品。だけど、今のボクの心根にはかなり響くものがありました。

タージオに対するアッシェンバッハの想い。老紳士が少年に抱く恋とも愛とも呼べてしまう、いかんともしがたい心情。まるで美しすぎるタージオを、瞳で、心で、追い続けるアッシェンバッハの姿も滑稽でありながら、その反面、流動的な美に呼応するかのように静かな躍動を見せる。なにかしらに魅せられた人間のとる行動に、年齢、性別、地位や名誉も関係ない。本能のようなものに突き動かされてしまうのは仕方ないのかもしれない。道化師のような化粧をほどこし、死期を感じとった砂浜でタージオを見つめるアッシェンバッハ。まさに砂時計の砂がすべて下に落ちてしまう瞬間を迎えようとしている…その刹那のときでさえ、逆光の中で圧倒的な美しさを見せつけるタージオ。生命の音色が聴こえなくなっていく最期のとき…タージオの指さした先に見えたものが、アッシェンバッハにとっての救いだったのかもしれない。

マーラーの交響曲第5番に包まれたエンドロールを観ながら、なんとも言えない深い余韻がボクの心のドアをノックしました。
思ってもみなかったことだけど、今回この「ベニスに死す」に触れたことで…いわゆる名作と呼ばれる映画への探究心みたいなものがボクの心の中にやって来ました。さっき、ノックしてきたのがそれだったんだと思います(笑)

フォロワーの御三方、いやホントにありがとうございました。出会いが出会いを生むとは、まさにこういうことなのかもしれませんね😊 Grazie♡
Rie

Rieの感想・評価

4.8
最高に耽美で大好きな映画
何度も観ているけど、初めて映画館へ鑑賞に行けました
タジオの完璧な美しさに翻弄されるアッシェンバッハ
最後まで言葉を交わすことはできず、無邪気なタジオの姿を眺めながら息を引き取ったアッシェンバッハの儚い表情は脳裏に焼き付いて離れない
全編に流れるマーラー5番の第4楽章と、ベニスの風景も作品の美しさを際立たせています
yuna

yunaの感想・評価

3.6
難しかった。いろんな人生においての経験が必要だったと思う。また将来見ようと思う。しかし、タジオだけが美しく綺麗に表現されていて、タジオ以外は全てと言っていいほど汚く醜いので、最後のグスタフが死ぬシーンは、タジオは言うまでもないが、グスタフの儚さが同時に感ぜられて胸が痛くなった。切ないと感じた。
ササ

ササの感想・評価

4.1
タッジョ
最高に美しく最高にエロい。
記録。
映像が美しい。
nobu

nobuの感想・評価

3.8
なんかこう、色々と考えさせる芸術作品のような映画。
セリフも少ないし、ロングカットが非常に多い気がする。

白い水兵服と黒い制服、ヴェネツィアの綺麗な砂浜と退廃した街並み、美しい旋律と調律の狂ったピアノ、という相対する表現が沢山出てくる。

これが、マーラー5番の全楽章を通して感じられる、天国と地獄を表現しているのであれば本気で凄いなぁと思ったけれど、おそらくそうなのかな。

グスタフ自身も、名前の通りマーラーを重ねているし。

ひとまず一度ではなかなか理解できないところもあるので、改めて観てみたい。
おっさんのうっとりニヤニヤが“機微”にまで昇華されている格調の高さ。信用できない語り手物としての面白さもある(注目すべきは“美”についての見解で対立するアルフレッドの存在の有無。アッシェンバッハの分裂した人格とも捉えることが可能)。どんなに粧し込んでもてっぺんはげは隠せず、どんなに若作りをしても滑稽にしか見えず、美を追い求めるほどに自滅していく残酷さ……
豊

豊の感想・評価

2.0
午前10時の映画祭にて

えっ???それで!!!
ってなったww

推しを見てる我らかな……ってなりました……
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