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遠い空の向こうにのTSのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
2.8
【夢を追いかける少年たち】66点
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監督:ジョー・ジョンストン
製作国:アメリカ
ジャンル:ドラマ
収録時間:108分
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本当にすみません。個人的には普通でした。特に感動もしませんでしたし、夢を追いかけるのはやはり良いことだなあ。といったくらいしか思いませんでした。何だろう、捻くれてるのですかね(笑)また、どことなく『スタンドバイミー』の雰囲気が出ていたと感じたのは自分だけでしょうか。そして致命的なことに、『スタンドバイミー』も実は苦手な作品であったりもします。

1957年10月。人類初の人工衛星、スプートニク1号がソ連により打ち上げられた。それを見ていたアメリカのとある炭鉱の町の四人の少年。彼らは夢を追い、自分たちもロケットを作るのだが。。

例のスプートニクショックというやつです。アメリカとソ連は当時冷戦真っ最中であったため、何かと科学技術において先をいこうという考え方が浸透していました。またスポーツや文化面においてもかなりの影響を及ぼしていて、『ロッキー4』や『完全なるチェックメイト』でもそれは示唆されています。今作は、そのあたりの緊張面をほぼ出していないことから、終始温かい作風に仕上がっています。
まず申し上げておくと、マイナス部分は特にありません。『スタンドバイミー』に関しては個人的に気にくわない部分がいくつかありましたが、今作に関しては問題ありません。しかし、プラス部分があまりないというのが正直な感想です。実話ベースということで、とてもロケットなんて打ち上げられないであろう少年4人が夢に向かい奮闘するシーンは確かに素晴らしいと思います。また、炭鉱に生まれた子は炭鉱で働くという慣習をこの少年たちは打破しようとします。最初は夢追いのホーマーを煙たがる父のジョンですが、次第に彼を応援するようになってきます。そのような親子愛にも素直に感動させられるでしょう。

まとめますと、これらの感動部分が全て自分のツボに合わなかっただけです。ただそれだけです。それでも腑に落ちないので暫く考えて見たのですが、もしかすると自分はもっと壮大な物語を今作に期待していたのかもしれません。宇宙がテーマのはずなのに、宇宙がほとんど出てこない。。こういう理不尽とも言える自分の考え方が、今作に対する評価を大幅に下げてしまったのかもしれません。よって、この作品は全く何も悪くない。悪いのは最早自分と言えましょう。驚異の平均スコア4.2ということで、感動出来なかったことが非常に残念です。
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