Otun

遠い空の向こうにのOtunのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
3.9
皆さまにはきっとどうでも良いことですが、
私の、ブレイキングバッドタイフーンもラストシーズンの後半。大詰めの大詰め。
しかし、いつの間にかクソ野郎に豹変したホワイト先生の挙動にかなりの不信感を抱いておりまして。私。

そんな人間不信の私。ふと気づくと、なんだか心にぽっかりと穴が空いたみたい。秋。私。

そんな訳で、
ネットで『心。ぽっかり穴。空いたみたい。埋めてくれる。優しい。秋。映画』で、検索した所、こちらがHit!(もちろんウソ)。
そんな、初見『遠い空の向こうに』。


そもそも街の皆が空を見上げる。
これ、いいすよね。夢や希望の暗喩ですよね。人はそれに憧れる。
そして。それだけでなく、炭坑に勤める父や仲間。文字通り、しっかり地に足をつけ生きる人々の描写。その高潔とも言える誠実さ。
それらの夢と現実の対比が、父と子を通してしっかり描かれておりました。
物語はすっごいアメリカ的美談だけど、やっぱり幾つになっても感じられる大人でいたい。

最後に、少し残念だった点。
物語の展開がかなり多かったため、人間の心の変化がかなり急速に感じた。
おお、もうコイツこんな事言っちゃうの?いい人になっちゃうの?とか。
そこで、少しの減点をば。


追記。
終盤。クリスクーパー演じる父が肩にそっと手を廻した時、『ま、まさか、アメリカンビューティーと同じ展開!!?』と、一瞬頭をよぎった心の汚れた大人はきっと私だけじゃないはず笑。
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