狭須があこ

遠い空の向こうにの狭須があこのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.2
「コレの続編がライフだったらどうしよう…」って台無しなこと考えてドキドキしてたんですけど、実話なんだって。よ、よかった~、ライフは多分フィクションだもんね

19歳のギレンホール!!
こんなに若いのにギレンホールの目と、ギレンホールの口をしたこの生き物、ギレンホールなんだってさ!!
彼がまんまるな目でクエンティンの向かいの席に座ったときに、うわっこの映画絶対おもしれぇなと思った

ロケットって全然凶器でも何でもないけど、迂闊に扱うと危ないね
だって空まで行くはずのパワーだもんな
パワーを使いこなすには叡智が必要だってよくわかりました。

存在しない選択肢を作っていくのってめっちゃ大変なんだけど、そういう話って面白いんだよね~。
自由とやりたいことでは世界は回ってなくて、危険で大事なことをやってる誰かがいて、その誰かは自分なのかもしれない。
みんな、本当にやりたいことを自分で選んで生きてるんだろうか?
「やりたいことをやる」以外に、この世界には「人を支える」という人生の指標もある。

結局たぶん大事なのは、何を選んだかじゃなく、自分で選ぶっていうこと。それから、人の選択をリスペクトすることだなぁと思います。

でも、一生懸命頑張ってる人って自然と応援したくなるし、支えたくなるじゃん。
支えてる側だと、やっぱり一番スゴイのは頑張ってる本人だよな、って思うし、支えられる側だと、他人なのに自分のことに必死になってくれる人って本当にスゴイな、って思う
それをこうやって外から見てると、お互いただ当たり前のことなだけなのに、なんだかニヤニヤしますね。

こんないい話をベタベタなストーリーだと受け取れるくらい、人間って当然のようにあったかいのよな
とってもいい映画でした。
狭須があこ

狭須があこ