牛丼狂

揺れる大地の牛丼狂のレビュー・感想・評価

揺れる大地(1948年製作の映画)
3.0
ネオリアリズモの代表作。全編シチリア島かつ演者も島民で撮影されている。
漁業を営む一家の長男が仲買人にピンハネされているのに疑問を持ち、だったら自分でやろうと躍起になる。しかし不運なことに借金を抱えることになってしまい、あれよあれよと恋人からは見捨てられ、家族はばらばらになる。
とくに密輸に手を出すこととなった弟との兄弟愛のすれ違いが繊細に描かれていて惹きつけられた。
救いようのない物語だが、最後の少女だけが希望だった。
当時のイタリアの情勢を知っていたらより楽しめるだろう。
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