40年代から50年代のイタリア映画には、現実主義的な作風のネオリアリズモと呼ばれる作品群がある。「無防備都市」や「自転車泥棒」と並んで代表作の一つとされるのが本作「揺れる大地」である。ロベルト・ロッ…
>>続きを読む貧困を打開するぞという期待から、転落して、また生きることを決める、一連の流れがすごく美しかった
ウントーニは結局自分たちの生活自体を変えることはできなかったけど、物語の始めと終わりで、決定的にウン…
1948年に作られたルキノ・ヴィスコンティの2作目。人間が他の人間を搾取する物語という冒頭の字幕を読むと、共産党か何かのプロパガンダ映画として作られたんでしょうかね。劇中のナレーションによる説明もう…
>>続きを読むシチリアの漁村トレッツァで代々漁師一家の若者は、漁師仲間を仲買人の搾取から解放する為の勝負に出る。だが借金返済のため荒天の中を無理に漁に出て、船や漁具一式を失ってしまう。彼の理念を理解出来ず、迷惑と…
>>続きを読むドキュメンタリータッチで撮られていて、当時の背景やネオリアリズモ運動を推測って観る必要がある。
冒頭にある通り、撮影はシチリア郊外のトレッツァでキャストは地元の漁師や島民だ。
当時のイタリアはファ…
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ヴィスコンティ監督作品特集にて
モノクロ作品
搾取の構造を描く
シチリア島カターニャの郊外の漁村
アーチ・トレッツアで撮影
地元の人達が出演
イタリア語を話せない人々らしい
以前、『ベニスに…
権力と自然に悩まされる労働者の有り様と、一人の若者の闘いと挫折を描く、
網元の搾取に苦しむ漁師たちに組合結成を呼びかける青年アントニオは、網元と結託する警察に捕まる。釈放後、非協力的な村民をしり…
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<搾取される側の怒りを描く古典的名作>
シチリアの小さな漁村。若い漁師ウントニーノが仲買人の不当な搾取にあって、貧乏に甘んじるのに我慢できず独立自営の漁を始める。しかし思いがけない不運に見舞われて…