炎628の作品情報・感想・評価

「炎628」に投稿された感想・評価

あまりの惨劇に言葉を失ってしまうが、何よりも凄いのは、これが映画ってことだと思う。描写がリアルすぎて、かつ芸術性もある構図ばかりだから唸ってしまう。俳優の演技と表情の変化もリアルすぎて……。
道徳的な感想を残すつもりはないが、「子供から全てが始まる」という台詞から続くラストシーンは一生忘れないと思うほど、印象的。起承転は普通(に酷い)だけど、全ての軌道があの弾丸に詰まっていて、戦争の惨さをこれでもか、と言うほど突きつけられる。
"子どもから全てが始まる"
そこが学校であれ家庭であれ、ひいては戦場であれ、子どもが子どもとして大人に扱われることほど幼い彼らにとってハッキリと正しく、同時に涙を飲んでも消えない痛ましさを抱える事実はないと本作を観て思う。まるでそれが運命づけられた罰であるかのように敵と闘うことを許されぬ少年が「来て、見る」ことではじめて映画のなかに成立する地獄。その渦中にたたずむ彼の顔面が「老人化」してしまう衝撃的な絵面は、妙に切迫した皮肉として数多のするどい絶叫とともに脳裏に刻まれる。日曜劇場さながらの登場人物がカメラをじっと見つめるショットこそ、その黙示録的な惨劇をはらんだ歴史の延長線上に居る子ども、孫、さらには曾孫たちへと向けられた眼差しのスケッチなのかもしれない。誰もがかつては子どもだった。そう、あのヒトラーでさえも。
少年の顔がおじいさんみたいになってるのがすごいな
なんかこうゆうのみると本当に同じ人間なのか、、??感情とか捨ててきたのか?って
これが当たり前みたいになってるのが怖すぎる
戦争はどんだけ狂った思考になるのかわかる
映像がすごいリアル。戦争は恐ろしい。
me

meの感想・評価

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どうしよう。期待しすぎた。「これを超える戦争映画はない」「戦争映画のベストワン」というたくさんのレビューと評価の高さにどれだけの映画なのだろうと思ったが、そこまででは…。このようなコメントが見当たらないので、私はおかしいのかな?
残忍なシーンなど少ないが、少年の顔が2時間で老人のようになる。この少年の顔が恐怖を物語っていた。
いい意味でも悪い意味でももう観ないと思う。
じょぴ

じょぴの感想・評価

5.0
いやぁ……。

このレビューはネタバレを含みます

これほどの「狂気」を持ち合わせた戦争映画は他では中々無いですね。
もちろんナチスによる現実にあった惨たらしい虐殺、そしてボロボロに精神を壊される主人公たちなど、作中内で起こる出来事の狂気もあるんですが、それ以上に描写の仕方や映画全編を覆う重苦しくて不気味な雰囲気による狂気が凄まじいです。
特に終盤で流れるナチスの逆再生モンタージュは計り知れないほどの狂気を感じました。映画全編を通してそのシーンに至るまでの長い間、溜め込まれてきた不快感。そして本編にて今まで登場さえしておらず主人公たちからは遠い場所にいるが、物語の全ての元凶である存在。それを最後の最後に満を持してどストレートにこちらに突き付け、不気味でありながらもカタルシスが生まれます。
離れた距離から他の人間の尊厳を踏みにじり殺すヒトラーとナチスの狂気、それによって人生を完全に狂わされ絶対に消えない心の傷を負わされた主人公のナチスに対する憎しみという狂気、そして同じくこの憎悪の固まりのようなモンタージュを作り上げてしまったこの映画の制作陣の狂気……これら全てが、戦争という出来事がどのように狂った者たちによって始まり、それよっていかに多くの人々が時代を超えてさらに狂わされていくかを見せつけてきます。
ただ、国として共産主義と対立していた我々日本人からの視線だとソビエト連邦もナチスと同じく残酷な仕打ちを多くの人々にしていたということを無視できず、この映画に多少のプロパガンダ的な側面を見出す方もいると思います。
実際、監督はどのような意図があって終盤の展開にしたのかは気になりますね。ただネット情報によると、この映画の題名は最初は「Kill Hitler」にするつもりだったとか……
やっぱりプロパガンダっぽさは否めないかも?でもそれも上記の戦争って引き起こされる狂気の一つとして考えられます。そしてやっぱり政治的立場を超えて、人類史でこのようにモラルが欠如した悲惨すぎる事件を記録するという意義は普遍的であり、それだけでもこの映画は見る価値があります。
色々な要素が絡み合った、奇跡の映画と言えるでしょう。
感情に表すことが難しい映画。
無反応になる映画。
多分戦争とは本来はこう言う物なのだと思います。
何度も見たくはないけど一度は見た方が良い映画の典型だと思います。

スコアは5でもよいのですがこれよりも凄い映画を見れることを願ってこの数字にします。
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