Deち

さまよう刃のDeちのネタバレレビュー・内容・結末

さまよう刃(2009年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

娘を亡くした父親の復讐譚。
とにかく気の重くなる作品。
終始暗いのは仕方ないが全体的に駆け足っぽい展開なのに間がやたら多かったりで少し雑だなと感じた。
少年法への問題提起的な作品なんだけど、なんぼなんでも救いがなさ過ぎる。
不良へ恨みを持つ少年、同じく娘を持つペンションの親父、少年法に疑問を抱く刑事、様々な人の複雑な想いを肩代わりをして復讐に走る長峰がラストで「死に勝る恐怖を与えて生かすことが復讐」って心変わりしたのもブレてる感がある。
じゃあ自らが死んだものの、結果的に長峰の復讐は成功したことになってしまうのでは?と。でも観た誰もが復讐を成し遂げたとは感じないだろう。
もちろん実際にラストで弾が入ってて殺してしまったとしても後味が悪いのは変わらないが話としての一貫性は感じる。
うーん……とりあえずルビーの指環聴きます。
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