ぎー

リトル・ミス・サンシャインのぎーのレビュー・感想・評価

3.5
どん底の状態の家族を主人公にしたコメディロードームービー。客観的に見ればめちゃくちゃどん底の状態なのに、主人公のオリーブのキャラクターと明るい演出で、めちゃくちゃポップな映画になっている。「負け犬の意味を知ってるか?負け犬ってのは負けるのが怖くて挑戦しない奴らのことだ」超名言。当たり前のことかもしれないけど、この映画を見るとスッと胸に入ってくる。主人公の家族の状態自体は負け犬かもしれないけど、彼らは決して負け犬じゃない。ふざけた映画だけど、大事なことに気づかされる映画だった。

以下、備忘ストーリー。
〈起〉売れないモチベーターの父リチャード、離婚歴のある母シェリル、自殺未遂を起こしたゲイの叔父フランク、コカイン中毒の祖父エドウィン、航空パイロットを目指していて無言の誓いを貫く兄ドウェインとミスコンに憧れるオリーブが主人公。言い争いの絶えない家族だったが、ひょんなことからオリーブがミスコンの州大会に出場することになる。
〈承〉経済状況が厳しく車で会場に向かうことになるが、その車もギアが故障。リチャードは出版の約束が反故にされ、フランクはガソリンスタンドで自分を振ったゲイカップルに再会し、ドウェインは色弱であることが判明しパイロットの夢を絶たれる。
〈転〉モーテルで祖父が死亡。家族の状況は悪くなる一方だったが、オリーブのミスコン出場を果たす目標に向かって結束する。
〈結〉なんとかミスコンに出場。ミスコンにふさわしい特技を披露する他の子供達の一方で、祖父に仕込まれた下品なダンスをオリーブが披露し大会自体は散々だったが、一体感ができた家族は笑顔で会場を後にした。
ぎー

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