FARGO

リトル・ミス・サンシャインのFARGOのレビュー・感想・評価

4.3
【美少女コンテストの会場にワゴンで向かう道程で、それぞれに問題を抱えるワケあり家族が大切なものを取り戻していくロードムービー】

まず第1に、今作のパッケージ最高じゃないですか?笑
暖かい単色の黄色を背景に、今作の主人公達のドタバタロードムービーを匂わせる一コマ 🚌🏃=3
2006年公開作品であるものの多くのお客さんの目に入るのか、私のバイト先では他の作品よりも多くレンタルされている印象です😎

【リトル・ミス・サンシャイン】

今年公開されたアメコミ映画『LOGAN』を作成する際に同作品監督のジェームズ・マンゴールドがドラマの要素として今作から影響を受けたという程、多方面からの支持も多い作品🎞

兎に角、この家族最高なんです!!!
小太りの眼鏡娘。エゴ塗れの父。無口な長男。薬中変態爺さん。自殺未遂でゲイの伯父。そんな彼らを見守る母。
バラバラだった家族が旅を通じお互いを認め合う様子が非常に温かい。
1000kmの旅路の中で様々なアクシデントに見舞われる一行。しかし、この家族だったから乗り越えられたのだと感じます☺️
個人的に今作のトニ・コレットが1番好きだ〜!
正に理想の母親像でした!!
爺さんも良いキャラでした👍

パッケージにも描かれるバスを押すシーン
シンプルではあるが、とても素晴らしい一コマです!
この作業が、一瞬にして一致団結して出来るのだから、この家族は本当はバラバラではなくて、皆が生活に余裕がないために、バラバラな方向を向いていただけな訳で、車を押すために同じ方向を向いてみたら、立派な家族の絆が垣間見えました😁

今作が素晴らしいのは、ドタバタロードムービーでは終わらない点にもあると思います😃
我々の人生そのものに突きつける《勝負とは何か》という問。
今作でも勝利を目指し意地を張り合うライバル達。
いわゆる美少女コンテストである為《外見》に囚われがちですが、本当の勝負とは、自分自身の《内面》が鍵になってくるのだと思います
私達が本当に戦うべき相手は目の前のライバルなどではなく自分であり、最初から諦め挑戦すらしようとしない弱い心である。
一番大切なのは、自分自身に負けない事!!
誰に何を言われようと、どう思われようと、信じた道を恐れず進む事を選べた人は皆"負け犬"なんかではないんだもの😆

【この家族、誰にも止められない!!】

心をリフレッシュする為にドライブに出掛けたり、気分を上げる為に音楽を聴いたり、嫌な事を忘れる為に海を見に行ったり…。そんな風に何かにつまづいた時に猛烈に見たくなる、人生の特効薬。
爆笑しながら泣ける傑作です😁
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