リトル・ミス・サンシャインの作品情報・感想・評価

リトル・ミス・サンシャイン2006年製作の映画)

LITTLE MISS SUNSHINE

製作国:

上映時間:100分

ジャンル:

3.8

「リトル・ミス・サンシャイン」に投稿された感想・評価

S

Sの感想・評価

4.5

最初に思ってたのと全然違った……
笑って泣けて好きな映画。

「自分で決めることなのよ。スリムでも良いし、ぽっちゃりでもいいの。自分が満足なら。自分の体なんだからね」

ストーリーと関係ないけど、出場出来るのは6.7歳の子だけっていう条件の美人コンテストなのに、普通に水着審査あるのドン引きだった
設定はマイナス要素に溢れている。ダメダメな家族で全然イケてない。しかし、世界を包む空気には寒々しさはなく、軽やかでほんのり暖かい音楽と共に物語は綴られていく。そして何より人の描き方が素晴らしかった。端役に至るまで「あーこんな人いるよね」と思えた。画面の中の世界が自分が生きている世界と同じだから、大きなフリ幅で、心を揺さ振られる。自身を顧みて嫌悪し、自嘲し、同情し共感する。各人に感情移入し、気付くと自分も家族の一員のように笑って泣いていた。

クライマックスは娘のステージ。ストリップまがいの珍妙なダンス。それを見て「ああ、じいさんとのレッスンはこれだったのか!」と爆笑。しかし同時に胸が痛くて苦しくなった。お父さんの口癖を借りるなら、この家族は"負け犬"だらけだ。彼らのダンスはみっともない。しかし美しく、心に響いた。娘を守りたいという気持ちが強く伝わってきた。例えクソみたいなコンテストでも無茶苦茶にした罪はある。しかし理屈ではなく共感してしまう。「お前たちに、うちの娘を値踏みされてたまるか!」「このダンスの何が悪い!」逆ギレもいいところだが、そこには本物の愛があった。客観的判断も価値基準も必要としない。見返りも無い。ただ全てを肯定する。「お前を愛している」「お前を誇りに思っている」そう言わなければならないときがある。家族が守らなくてどうする。家族が与えなくてどうする。一番大切なものに、この家族は気付いたのだと思う。愛されることは、自信に繋がり、戦う勇気と力に変わる。オリーブは、そういう生き方が出来る人間になってくれると思う。じいさんは言っていた。負け犬は、負けることを怖れてチャレンジしなかった者のことだと。自己啓発プログラムでいう"勝利"と違う"勝ち"がある。この家族が敗者だとは思えなかった。
ヒューマンコメディの傑作。
honoka

honokaの感想・評価

3.7
”苦しんだ月日こそ自分を形成した最良な日々 “

すれ違っているようでお互いを思い合っていて愛がある
着飾らないありのままのオリーヴちゃんのステージが間違いなく優勝です
壊れた車を家族で押して進み出すシーン なんて素敵な演出
こんなおじいちゃん欲しい
わりと好き。踊る。
『カメラを止めるな』の劇場を後にしながら、ふっとこの映画が浮かんだ。
ぜんぜん内容違うけどw、私にとってはどちらも、転がり続けるすばらしさの映画。

【ポンコツ家族のどたばたロードムービー】
フーバーさん家(ち)の太陽、末娘オリーブは、びん底メガネとぽっこりお腹がキュートな女の子♪。
アイドルに憧れる彼女が、全米美少女コンテストの予選をたなぼたで通過したため、一家はそろってカリフォルニア本選会場へ向かうことに。
おんぼろワゴンの車内では、早くもケンカとトラブルの嵐。
果たして彼らは会場に到着できるのか?
・・・そして、本選に賭けるオリーブの秘策とは?

【Keep on 不安定】
フーバーさん家では、良いことも悪いことも長続きしない。
Happyな家族のムードも、居心地悪い気まずさも、オリーブのダイエット宣言も(^^)。

誰かが、エラそうに持論を押し付けると、盛大なオナラで茶化される。
誰かが、自分にがっかりしてふさぎ込んでいると、力強く励まされる。
激しいケンカが始まれば、車がコワれてみんなで押すハメに。
そのままうやむやに仲直りw。

ガの強い一味wが、人としての完成に至らずゴタゴタと変化し続けてゆくサマは、Rock N' Rollのように有機的でエネルギッシュだ。
成長しない、変化し続ける。この気楽さが、とっても心地いぃんだわ。

【飛びたかったら、自分で飛ぶさ】
フーバー家はみんな、コミュニティから放逐された落ちこぼれたち。
彼らはこの旅を通じて、他者から選ばれないかもしれない怯えを克服してゆく。
ナニサマかという高見から値踏みしてくる連中の"社会の注文通り"に整えたスマイルを、土足で踏ン付けてルンルン踊る痛快さw。
とにかくこの家族、絶えず誰かから叱られてる(笑)。
それでも、一家みんな、どこにも属さないで走り出す。

すがすがしくゼロなままの彼らに魅了されるのは、
抜けるような青空と黄色い大地に、たっぷり心を満たされる悦びと似ている(^^)。

夏がとっても似合う一本。私もわいわい旅行したいなー。

【私が大好きな1コマ(^^)】

「おやすみドゥエイン」

メモ(今夜は自殺しないで)

「。。。ああ、君に迷惑はかけないよ」

メモ (地獄へようこそ)

「ハハ(^^;)ありがと 」
honmosuki

honmosukiの感想・評価

5.0
シネクイントで鑑賞
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