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喜劇 冠婚葬祭入門のおじぇにのレビュー・感想・評価

喜劇 冠婚葬祭入門(1970年製作の映画)
3.4
冠婚葬祭のマニュアル本を原作にしたコメディ映画で原作者による前説あり。

三木のり平と由利徹は声が良い。
私はめちゃくちゃ声の良さに重きを置いているのでポイント高かったです。

この時代において異色とも言える倍賞美津子の体格の良さ、パッと画面が華やいで素敵。元気なソフィアローレンぽい。レトロなファッションも映える。

なぜか由利徹先生だけが倍賞さんの事をカルメンちゃんと呼ぶのが笑えた。
(役名はみどりちゃん)

三木のり平から引退後の会社内での冠婚葬祭儀式の仕切り役を引き継ぐ後輩役がおひょいさん。
若い時かなり濃いな…
葬儀業者由利徹の弟がスペイン帰りキャラのケーシー高峰。
ケーシーにも若い頃あったんだ、という未知との邂逅。
存在すべてが濃い…

そんな特濃なキャスティングに更に、三木のり平の嫌う上司の息子で、三木の娘倍賞が内緒で付き合ってる落語家の内弟子に古今亭志ん朝…
(軽く落語の喋りも見られるgood)

志ん朝父の重役をゆするヤクザの片割れがポール牧だったような…ソレはシャレになってないような…

極めつけは、バスガイドとして持ち歌X+Y=LOVEを社内で披露するちあきなおみ御大。良いもの観られました。
濃い…(メイクも)

ベタな笑いと三木のり平の宴会芸を愛する人にはオススメ!
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